こんにちは、吉田鈴香です。
NHKの朝の連続テレビドラマが話題になっています。戦前戦中戦後の大変な時期を一家を率いた実在の女性の一代記であり、役者さんたちの達者な演技について、台本について、市中は騒がしいようです。
私は、女性の「怒声」についてよく考えさせられます。主人公は、これまでにないタイプの、よく怒り、激しい感情の起伏を表し、幼少時から怒鳴り声を張り上げる人であります。NHKにありがちな「いい子ちゃん」どころか、どこの家庭でもどの地域にもいる、怒鳴り、恫喝し、ふてぶてしくものを食べる姿をさらけ出しています。
あまりにリアルで、自分が怒鳴っているような気持ちになる人も多いのではないでしょうか。感情移入の度合いでは、比類なき完璧な台本です。
私は、人が成長する過程が描かれているなと思います。主人公は、怒鳴り声を張り上げながら猪突猛進する過程で、人一倍の経験則を得ているのです。経営、家事、育児、看護、介護をすべて取り仕切る過程では、人を傷つけてしまうこともあるでしょう。決断を間違えることもあるでしょう。なにせ、決断と実行を迫られる機会は、盛りだくさんなのですから。言い換えると、成長する機会が、人一倍あるということです。ドラマが終焉するころには、太っ腹な、大きな女性になっているだろうなと思うと、毎回楽しみです。
実は、ドラマの主人公とあい通じるものがある女性たちを、街の中華屋さんで見たのです。先日誤って消してしまったブログで書いたのは、この女性の食べっぷりについてでした。
安くてボリュームたっぷりと評判の中華屋さんに行ったときのこと。40代以上の女性たちが、1人で黙々と皿を平らげているところでした。テーブル席はそんな女性たちで埋まっていて、全部で10人くらいいらしたようです。私も、その仲間に加わり、黙々と箸を動かしました。
幾皿も乗っている盆を空にするまでしっかり食べ、おなかをさすって席を立つ女性たち。
いいぞ、女性たち。
女性が鳥のように食べ、小指を立ててコーヒーを飲むなんて、誰が考え付いたんだろう。
ウエストが何センチだ、などと考えなくなったときが、女性の本番なんだなと思いました。見かけではなく、必要なことをやるだけ、と心を決めた人たち。どう見られるかではなく、何をすべきか、を最優先に生きている女性の姿でした。
女性誌にあおられて食べ物の摂取すらも禁じているうちは、十分に働くことも出来ないでしょう。この体力に叶うわけがない。
中華屋さんで見た女性たちの姿と、朝ドラの主人公の姿とが重なりました。女の本番は、女性誌を読まなくなった時からなんですね。