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2010/05/24

現代の戦争は非正規戦が主流

こんにちは! 吉田鈴香(Suzuka Yoshida)です。

北朝鮮による韓国の哨戒艦爆破で話題を呼んでいる、潜水艦と魚雷。

2つは、海における非正規戦の主役です。艦を並べて砲撃しあう海の戦いは、宣戦布告をへた正規戦では行われますが、正規戦争は現実的にはめったにおきえなくなりました。国際法の規制が各国に行き渡っているからです。

宣戦布告せずいつしか戦闘状態に入るのが、近代戦です。相手が防衛体制を敷いていないところを襲撃するのです。ですからダメージは大きい。精神的ショックも大きい。

敵側があわてて体制を整えている間に敵地に上陸し、敵地の行政とメディアをハイジャックすれば、あっという間に他国を制圧できます。行政の首長の背中に銃を突きつけ、「これより日本の○○市は北朝鮮政府の指令を受ける都市になる」とでも宣言させればいいのです。それは可能です。魚雷はシーレーンを突破する一発目の攻撃を担います。

今回の攻撃では、しかし、魚雷攻撃で終わって、上陸作戦はしてないようですから、本気で韓国を乗っ取ろうとはしなかったとみていいと思います。

何を目的としているのか、北朝鮮の意図が見えません。合理的な判断をしない国ですから、こちらも合理的に考える必要はないのかもしれませんが。

しかし、非正規戦をするにも覚悟は要ります。非正規戦に引きずり込んだとなれば、仕掛けた側は通常、国際的に孤立します。孤立のダメージは経済面つまり、人々の暮らしに現れます。輸出と輸入ができなくなるので、インフレがおき、物資不足から政府への批判と社会不安がおきます。

ただし、これは諸外国ときちんとした交易で成り立っている国に当てはまるモデルであって、似たような、ならず者の国が交易相手だったり、よほどの軍事同盟を結ぶ国が味方についていたりする国には当てはまりません。補給路が絶たれませんから。国民も緊張への耐性はできています。

北朝鮮は、まさしくこの典型です。中国が文字通りすぐ裏で物資補給してくれる。国際的な立場も守ってくれる。中国の罪は非常に大きいです。

諸国にいる私の友人たちは、そこを言うわけです。中国をナントカせねば、世界中がおかしくなる。日本よ、頑張れ、と。日本の海は、世界のシーレーンなのだと。

他方、中国は思っていることでしょう。中国が太平洋に出て行くに当たり出口をふさぐように位置する日本こそ邪魔だ、と。日本を傀儡政権にするか、島と島の合間の海は、破けた穴みたいなものだから、この穴を広げて、自由に出入りできるようにするぞ、と。

日本がシーレーンを守らなければ、中国も北朝鮮もロシアも、太平洋を自在に動きアメリカの太平洋岸にたどり着けます。海の「隔て」など、何ほどのものでもありません。
米国の懸念は、北東アジアで起きた危機が数日をおいてアメリカの本土をも非正規戦に引きずり込むことにあると、思います。

アメリカは太平洋と大西洋の両方に面する唯一の大国です。ですから、海兵隊と海軍に非常に力を入れています。日米同盟が大事だというのも、世界の海にニラミを利かせる足場だからです。

アメリカの海兵隊を退かせるというのなら、日本は独力でシーレーンを守らねばなりません。鳩山首相にその気概、ありや。

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